ライオンは水源である森林の整備体験を通して、社員の環境意識を醸成することを目的に2006年10月に山梨県の「企業の森推進事業」の第1号として、山梨市の市有林に「ライオン山梨の森」を開設しました。
協定は山梨市、峡東森林組合、(公財)オイスカ(第3期~)、ライオンの4者で締結しており、第1期~第3期(2006~2020年)の15年間は山梨市水口地区の「ライオン山梨の森」で活動を行ってきました。
協定金でプロによる整備をしていただくほか、社員も森林整備を行っています。
首都圏を中心に従業員にボランティアを募るほか、2009年からは毎年新入社員研修にも取り入れています。
ふれあいの森林づくり
2009年国土緑化推進機構理事長賞(山梨市)
2017年国土緑化推進機構会長賞(山梨市)
間伐材の利用
2009年間伐推進中央協議会会長賞(ライオン)
2013年第15回エコプロダクツ2013 最優秀ブース賞受賞(ライオン)
「ふれあいの森林(もり)づくり」(主催:公益社団法人国土緑化推進機構)は、農山村と都市が連携して交流し、森林ボランティア等を活用して森林整備を行い、都市住民と地域の青少年、児童生徒等のふれあいの場となる森林づくりをいいます。
このふれあいの森林づくりの発展のため、緑化の推進に顕著な実績をあげた市町村等が全国育樹祭において表彰される表彰制度です。
山梨市は2009年と2017年に表彰されました。
ライオンも「ライオン山梨の森」の間伐材の紙への活用が評価され、2009年に間伐推進中央協議会会長賞を、2013年はブース部材への活用・展示会後の再活用が評価され、第15回エコプロダクツ2013で最優秀ブース賞を受賞しました。
社員の環境意識を醸成できた成果を数値化するのは難しい反面、活動に参加した社員が自ら発案して部所で間伐材を積極的に活用しています。
「ライオン山梨の森」は総面積が約64haありましたが、ほとんどが急峻で素人が入れる場所はわずか約6.5haでした。15年間でほぼ整備をし尽くし、特に子どもが安全に作業できるような場所が無くなってきたことから、2021年の第4期協定更新を機に牧丘地区に活動場所を移転することに決めました。
この森は2021年、最後にプロの整備で仕上げ、山梨市に返還しました。
森から一番近い場所の小学校である山梨市立八幡小学校から毎年、水の循環について学ぶ5年生を森に招待し、社員と一緒に森林整備を体験していただいていました。
開所当時から毎回、活動時の昼食は地元の「水口地区元気な邑づくり推進協議会」のお母さん方に地元食材を使った手作りの食事をふるまっていただいていました。
それを楽しみに参加する社員もいるほどの人気でお互いに元気になれる関係でした。