健康な生活習慣づくりに取組む当社において、従業員の心身の健康は欠かすことのできない大切な経営基盤の一つであるという考え方のもと、一人ひとりの「心と身体のヘルスケア」を実現するために、「健康指針」を柱に、会社・従業員・健康保険組合が一体となり、健康行動の習慣化へのサポートを行っています。
当社は、従業員が多彩な能力を発揮できるよう、健康において自律した力を養うサポートとして健康サポート“GENKI*”アクション活動を行っています。
「健康管理の深化」、「健康行動の習慣化」、「ヘルスリテラシーの向上」を3つの柱とし、予防歯科習慣の浸透、がん対策、健康管理システムの活用による生活習慣の見える化に取組み、従業員一人ひとりの働きがいや志、モチベーションを高めることで生産性を向上し、健康経営の基盤強化を推進しています。
* Good life Enhancement for (K)今日を(I)愛する。
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基本的に「健康投資」と「健康投資施策の取り組み状況に関する指標」は1対1で対応する。
しかし、中には複数の「健康投資施策の取り組み状況に関する指標」に対応する「健康投資」も存在するため、そのような「健康投資」を「様々な効果に関連する健康投資」とする。
当社は、全社健康管理責任者を中心に健康サポート室とライオン健康保険組合と連携し、健康管理を推進しています。健康サポート室は全11地区に設置され、産業医や看護職が業務を行います。各地区の健康サポート室は本社と連携し、健康保持増進施策を運営・推進します。本社健康サポート室は全社方針や計画の策定、統計の取りまとめを担当します。当社は従業員の健康管理を組織的に行い、活力ある会社を目指しています。
健康サポート“GENKI”アクション活動として、健康管理システム”GENKIナビ”の活用や進化、予防歯科習慣の浸透、がん対策及び禁煙への取組み強化を重点施策と位置づけ、生活習慣の見える化や情報発信に注力しています。これら施策に対する投資額は1,200万円でした。(2024年度)
健康管理システム“GENKIナビ”は、「見える化」、「セルフチェック」、「楽しい健康づくり」をコンセプトに開発され、PCやスマートフォンからアクセス可能です。従業員の「健康行動の習慣化」と「ヘルスリテラシーの向上」を目指し、2022年4月18日からは、健診データを元に「将来の健康リスク」を見える化する機能を追加しました。この機能により、保健指導で生活習慣の振り返りや行動変容の動機づけできるように設計されています。
* むし歯等になってから治療するのではなく、なる前の「予防」を大切にする考え方。歯科医院等でのプロケアの実施と毎日のセルフケアの両方を継続して実践すること
当社では、1970年代から継続して予防歯科の活動を実施してきました。
2002年からは健康保険組合とライオン歯科衛生研究所(LDH)と連携し、従業員の口腔保健管理を中心に行う「ALOHA」活動を開始しています。現在はPDCAを回しながら「ALOHA Ⅷ」として長期に渡って継続しています。業員の昼食後の歯みがき実施者率は、2002年には53%でしたが、2024年には80%へと増加し、4㎜以上の歯周ポケットがある歯周病の有病者は、33%から27%へ減少しました。
当社では、従業員が予防歯科を実践しやすくするため、プロケア受診の奨励金キャンペーンを定期的に期間限定で展開しています。プロケアの重要性を伝えつつ、参加者にはオリジナルロゴのステッカーやリモート背景画像を配布しています。これらの取組みにより、「受診したくなる」環境づくりを目指しています。その結果、2002年のプロケア受診率は10%でしたが、2024年には56%へと受診率が増加しています。
当社は、2021年より精度の高いがん検診の費用補助制度を導入し、従業員のがんリテラシー向上セミナーを開催しています。
2024年からは、40歳以降の節目年齢での、健康保険組合による受診費用補助制度も開始しています。これらの取組みにより、当社は令和4年度から3年連続でがん対策推進優良企業として表彰されました。
職場における受動喫煙防止策として、喫煙者へ禁煙支援と環境整備を推進しました。環境整備では、2020年1月より就業時間内の禁煙、同年4月より建屋内の禁煙をルール化しました。また、2022年より健康保険組合は、禁煙外来受診費用の補助制度を開始するなど禁煙への取り組みを継続して行っています。
当社では予防歯科を広めるために、自社以外にも企業向けオーラルケアセミナーを実施しています。
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