サステナビリティ重要課題1 サステナブルな地球環境への取組み推進
事業所活動におけるCO2排出量の削減を目指します。
ライフサイクルにおけるCO2排出量の削減を目指します。
自社の排出量を上回るCO2削減により、社会におけるカーボンネガティブを目指します。
3R(Reduce〈削減〉、Reuse〈再利用〉、Recycle〈再資源化〉)とRenewable〈持続可能な資源の活用〉を積極的に推進します。
指標(2030年) | 石化由来のプラスチック使用率⇒70%以下 |
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指標の進捗 (2022年実績) |
97%(国内) 包装・容器のサステナブル材料使用率 3.2% |
2030年までの グローバル共通施策 |
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ライフサイクルにおける水使用量の削減を目指します。
ライオングループは、原材料の使用は資源の使用であることを認識し、製品の内容物のコンパクト化、つめかえ用品の拡充、容器の軽量化を推進し、使用する原材料の削減に取り組んでいます。
原材料使用量の推移(国内、家庭品のみ)
当社グループは、資源循環型社会の実現に向け、様々な取り組みを進めています。事業に使用する資源の量を最小限に抑え、使用後に資源を回収し、事業に有用な資源を有効に再利用または活用することを目指しています。
容器・包装・製品材料の削減については、製品ライフサイクルの視点から評価項目を設定した「ライオン エコ基準」の「材料調達」「物流」「廃棄」の各段階に該当する評価項目を定めています。衣料用洗剤、柔軟仕上げ剤、台所用洗剤等「濃縮化による容器のコンパクト化」、設計技術の高度化による「軽量化設計」を推進しています。
ライオンの容器・包装材料使用量の推移(国内、家庭品のみ)
プラスチック製の本体容器は、内容物を詰め替えることで繰り返し使うことができます。また、つめかえ用フィルム容器は、本体容器よりも容器の材料が少なくてすみます。重量も軽く、使用後の容積も小さくなるため、家庭から出るごみの削減にも貢献しています。
今後も、ReduceとReuseの両方からプラスチック資源の使用量を最小化していきます。
ライオンにおける包装用プラスチック使用量及び削減効果の推移
当社の製品・容器には再生プラスチックを積極的に採⽤しています。液体衣料用洗剤や台所用洗剤の本体容器やハブラシのブリスター包装には、飲料用PETボトル等からの再生PET樹脂を活用しています。
プラスチックの種類 | 製品分野 | 製品名 | 再生プラスチックを使用しているパーツ |
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ポリエチレンテレフタレート(PET) | 台所用洗剤 | チャーミーMagica 等 | 本体容器 |
液体衣料用洗剤 | トップ スーパーNANOX | 本体容器(本体大容量サイズも含む) | |
液体衣料用洗剤 ハンドソープ ボディソープ |
トップ スーパーNANOX キレイキレイハンドソープ Hadakara液体ボディソープ |
アテンションシール | |
液体衣料用洗剤 | トップクリアリキッドつめかえ | つめかえパウチ | |
ハブラシ | NONIO、システマ音波アシスト、クリニカアドバンテージ 等 | ブリスタードーム | |
ポリエチレン | 柔軟仕上げ剤 | ソフランAroma Rich | 本体ボトル |
つめかえパウチ | |||
液体衣料用洗剤 | トップ スーパーNANOX におい専用 | つめかえパウチ(おかえりパウチ) |
数量限定品を含む
2023年5⽉31⽇時点
当社は、「循環し続けるプラスチック利用」の社会実装を目指して、日用品メーカー、リサイクラー、小売業、自治体と協働のもと、使用済みの製品及び容器・包装材料のリサイクル実証活動を行っています。
リサイクル対象物 | 活動名 | 実施地域等 | 主要な協働先 |
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ハブラシ | ハブラシ・リサイクルプログラム | 全国1000ヶ所以上 | テラサイクルジャパン合同会社 |
自治体共同ハブラシリサイクル | 墨⽥区、板橋区、台東区 | ||
つめかえパック | リサイクリエーション | イトーヨーカドー曳⾈店 ウエルシア薬局(東京都、埼⽟県の⼀部地域) |
花王株式会社 株式会社イトーヨーカ堂 ウエルシア薬局株式会社 ハマキョウレックス株式会社 |
神⼾プラスチックネクスト みんなでつなげよう。つめかえパックリサイクル |
神⼾市内75ヶ所・3施設 | 神戸市 ⽇⽤品メーカー 流通企業 リサイクル関連企業 計18社 |
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ボトル・つめかえパック | “地球とともに健康に” JACDSサーキュラーエコノミープロジェクト(2022年6月~2023年9月) | 横浜市31ヶ所 | 日本チェーンドラッグストア協会 流通企業 ⽇⽤品メーカー4社 |
ボトル | みんなでボトルリサイクルプロジェクト | 東⼤和市、狛江市、国立市、常総市 | ⽇⽤品メーカー4社 |
2023年5⽉31⽇時点
パートナーシップでプラスチック容器・包装資源の循環を推進
花王とライオンは資源循環型社会の実現をめざし、プラスチック製の詰め替え用フィルム容器(以下、フィルム容器)のリサイクルに企業の枠を超えて取り組んでいます。
リサイクルを加速させるためには、回収の基盤となるしくみの構築とリサイクル技術の開発が不可欠です。同時に、商品使用後のプラスチック容器の分別等、消費者を含めたステークホルダーとともに社会の意識を変えていくことも必要です。
そのために以下の4つの活動を進めています。
以上の活動を通じて、回収・リサイクル全体の経済性の改善に取り組んでいます。地域の方々と協力して、フィルム容器の分別回収と啓発を行うリサイクリエーション*の協働を開始し、フィルム容器リサイクルの技術的課題を共有化します。
さらに、フィルム容器から再度フィルム容器に再生する水平リサイクル技術の開発やリサイクルしやすい容器のあり方の議論を重ね、「循環し続けるプラスチック利用」の実現を目指しています。
このリサイクリエーション活動は、令和3年度消費者志向経営優良事例表彰選考委員⻑表彰を頂きました。
*使い終えたものを再び資源に戻す「リサイクル」と、新たに価値を創造する「クリエーション」を合わせることで、従来のような同じモノに戻すのではなく、より楽しいモノ・よりよいモノを創り出す、アップサイクルのこと。コンセプトは「使ったら、捨てる。このあたりまえを変えたい。」
コンセプトムービー
使用済みつめかえパックの店頭回収・リサイクル実証実験
使用済みつめかえパック(=フィルム容器)の分別回収実証実験を目的に、イトーヨーカドー曳舟店・ウエルシア薬局31ヶ所で推進しています。この取り組みでは、店頭に専用回収ボックスを設置し、お客様から洗剤やシャンプー等の使用済みつめかえパックを回収しています。
使用済みつめかえパック 洗い方動画
つめかえパックの水平リサイクル実証
2020年に当社は花王株式会社とプラスチック包装容器資源循環型社会の実現に向けた連携を発表し、協働で使用済つめかえパックの回収を一部進めてきました。
2023年2社の協力により、回収した使用済みのつめかえパックを再生した材料を、一部に使用したつめかえパックを初めて5月29日衣料用液体高濃度洗剤「トップ スーパー NANOXニオイ専用 つめかえ用超特大」のつめかえパックとして製品化しました。(数量限定販売)
このパッケージでは、工場廃棄物由来の再生材料を9%、生活者の皆さまからの回収品由来の再生材料1%を使用しています。
当社は、独自のリサイクル活動に加え、容器包装リサイクル制度に基づき、特定事業者として再商品化委託費用を拠出しています。同制度に基づく状況については、公益社団法人日本容器包装リサイクル協会のホームページを参照ください。
公益社団法人日本容器包装リサイクル協会包装容器リサイクル協会への拠出金額
「ハブラシ・リサイクルプログラム」とは
プログラムへの参加はとても簡単且つ無料です。
特典として、回収協力者には、発送したハブラシの重量に応じてポイントが付与されそのポイントを利用して、テラサイクルのリサイクルプログラムで実現したプラスチック製品との交換や、任意のチャリティー(NPO法人等の慈善事業団体)に寄付金として寄付することができます。
ハブラシ・リサイクルプログラムグループ会社であるライオンペット株式会社が推進する保護猫譲渡支援活動「LOVE CAT,LOVE EARTH,さくらプロジェクト」(里親と新生活をスタートする保護猫に、猫トイレ容器と猫砂のセットを寄贈する活動)にて、猫トイレ容器にハブラシリサイクルの再生プラスチックを10%配合しました。
衣料用粉末洗剤等の容器・包装材料には、古紙パルプを配合した再生紙を使用しています。
一部の商品の容器・包装材料に、サトウキビから砂糖をつくるときに残る「廃糖蜜」やトウモロコシ等の植物を原材料の一部とするバイオマスプラスチック(植物由来のプラスチック)を活用しています。
プラスチックの種類 | 製品分野 | 製品名 | バイオマスプラスチックを使用しているパーツ |
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ポリエチレンテレフタレート(PET) | 洗口液 | NONIO | 本体ボトル | ボディソープ | Hadakara液体ボディソープ | 本体ボトル |
ハミガキ | クリニカアドバンテージ NONIO 等 |
チューブ | |
ポリエチレン(PE) | 液体衣料用洗剤 衣料用漂白剤 ハンドソープ |
トップ スーパーNANOX ブライトストロングジェル キレイキレイ薬用ハンドコンディショニングソープ |
つめかえフィルム |
手指消毒剤 | キレイキレイ消毒液ジェルプラス | 袋 |
2023年5⽉31日時点
当社4工場はすべて、2002年にゼロエミッション*を達成し、2017年には研究、オフィス含む国内全事業所**でのゼロエミッションを達成しました。
*当社ゼロエミッションの定義:廃棄物総発生量の再資源化率を99%以上とする。ただし、再資源化の残さは含まない。
**千葉工場、小田原工場、大阪工場、明石工場、平井事業所、札幌オフィス、仙台オフィス、本社・東京オフィス、名古屋オフィス、大阪オフィス、福岡オフィス、ライオンケミカル(株)ファインケミカル事業所、ライオンケミカル(株)オレオケミカル事業所、ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ(株)四日市事業所、ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ(株)小野事業所
廃棄物総発生量の推移(国内)
廃棄物最終処分量の推移(国内)
有価物総量の推移(国内)
再資源化に向けた取り組みの結果、最終処分量は前年より減少しました。今後も削減に向けて継続的に取り組みます。
廃棄物総発生量の推移(海外)
廃棄物最終処分量の推移(海外)
有価物総量の推移(海外)
海外連結子会社
廃棄物の処理及び清掃に関する法律(第十五条の二の三第二項)に基づく維持管理情報を公表しています。