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化学物質管理

考え方

化学物質は、生活を便利で快適にする上で欠かせないものですが、適切な管理を怠ったり事故が起きた場合、人々の健康や生態系に大きな影響を与えるおそれがあります。ライオンでは、関連法規の遵守はもちろん、独自の基準に基づき、製品の開発から使用・廃棄までの各段階で、化学物質の安全管理を推進しています。

全体像

当社の化学物質管理

化学物質管理の各段階における取り組み

製品開発

[製品に使用する化学物質の選定]

製品に使用する化学物質の種類と量は、製品開発の段階で選定を行っており、性能の追求だけではなく安全性と環境への影響にも配慮しています。

生産

今後ますます化学物質の管理改善・強化が要求される中、化管法やVOC規制に対して適正な届出と排出量の管理を継続して強化することを目標としています。
PRTR対象物質総排出量は近年同レベルで推移していましたが、2019年は2tとなり、前年と比較し大幅に減少しました。

PRTR対象物質総排出量の推移

[大気・水質に配慮した生産活動]

当社は、窒素酸化物(NOx)、硫黄酸化物(SOx)、ばいじん、揮発性有機化合物(VOC)など、大気汚染につながる化学物質の排出削減に取り組んでいます。大気汚染防止法により、物質の種類ごと、排出施設の種類・規模ごとに排出基準が決められおり、さらに地方自治体の条例による規制があります。当社は、法令や条例を順守するだけではなく、より厳しい市町村との個別協定の締結や自主基準の設定を各事業所で行い、汚染の予防に努めています。例えば、ボイラーについて、NOxの濃度規制が60cm3/m3となる規模であっても40cm3/m3の自主基準を設定していたり、SOxの規制が約0.2m3N/時・ばいじんの規制が0.1g/m3Nであっても、燃料の切り替えによりSOx排出0、ばいじん排出0.002g/m3Nを目標として自主管理しています。さらに、生産工程の効率化、脱窒・脱硫などの環境対応設備の稼動などを実施し、排出量の削減に取り組んでいます。

窒素酸化物(NOx)・硫黄酸化物(SOx)・ばいじん排出量の推移

VOC総排出量については、近年100トン以下で推移しており、2019年は67tでした。

VOC総排出量の推移

COD*は、水質汚濁に係る環境基準のなかで一律排水基準として許容限度(160mg/L(日間平均 120mg/L))が設定されており、水質汚濁防止法や下水道法に規制がありますが、当社はこれらを遵守しております。さらに、各地方自治体と当社事業所間で一律排水基準を上回る基準での協定を締結している場合もあり、より厳しい水準で排水の質の管理を目標としています。排水処理設備の安定化と定期的な保全や処理方法の改善により、CODの低減にも努めています。

* COD(化学的酸素要求量):水の汚れを表す指標のひとつで、水中の有機物を酸化して分解するために消費される酸素量。

[化審法*2への対応]

当社は化審法に基づき、全ての化学物質の製造・輸入量を届出ています(ただし、製造・輸入量が年間1トン以上などの規定あり)。今後も製造・輸入量、用途情報などを把握し、適正な届出を継続します。

[SDS*3の活用]

当社が販売している化学製品に関しては、SDSを作成してお取引先に配布しています。また、当社が使用している全原料について、原料供給メーカーからSDSを入手・整備するとともに、データベース化して活用をはかっています。

輸送

[輸送時の安全性情報の提供]

原料や中間製品などを輸送する場合は、万一の事故に備えて、運送者や輸送品に対し「イエローカード*4」や「容器イエローカード*4」を配布・添付して、緊急処置方法などの情報を提供しています。

使用・廃棄

[環境への影響調査]

洗剤などに含まれる界面活性剤は使用された後、環境中に排出されます。当社は、日本石鹸洗剤工業会が実施している東京および大阪近郊の河川水域中の4種類の界面活性剤の濃度調査~生態系リスク評価(年4回実施)に参加しています。
界面活性剤「MES*5」と「MEE*6」は当社が開発した物質であることから、日本石鹸洗剤工業会と同じ公共水域中で独自に濃度を調査して評価し、生態系への影響が小さいことを確認しています。

*1 化管法
「特定化学物質の環境への排出量の把握等及び管理の改善の促進に関する法律」の略称。

*2 化審法
「化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律」の略称。

*3 SDS
化学物質による事故を未然に防ぐ目的で、化学製品の環境に対する影響や安全性、取り扱い方法などを記載したもの〔Safety Data Sheet〕。

*4 イエローカード、容器イエローカード
輸送中に化学物質の漏えいなどが発生した場合に備え、その物質の性質や緊急処置方法などを記載した、黄色の緊急連絡カード。前者は運送者が常時携行するもの、後者は化学物質を入れた容器につけるもの。多くの化学工業会社で決めた自主基準をもとに作成している。

*5 MES
アルファスルホ脂肪酸エステルナトリウム

*6 MEE
ポリオキシエチレン脂肪酸メチルエステル

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