台所用洗剤は、日常的に素手で使用されることが多く、食器の汚れをしっかり落とすことに加えて手肌にやさしいことも重要な要素の1つです。実際に生活者調査を行ったところ、台所用洗剤で「もっと高めてほしい」機能として、「手肌へのやさしさ」への関心が高いことが分かりました※1。こうした手肌への配慮ニーズに応えるため、各社から手肌にやさしいことを訴求するマイルドタイプの台所用洗剤が販売されています。一方で、「洗浄力が弱そう」「手肌にやさしい実感がない」といった生活者の声もあり、これらの製品の機能と、生活者が実際に重視する手肌感触との間に乖離があることが明らかとなりました※2。そこで本研究では、食器類をしっかり洗浄しながら、従来品※3よりも手肌へのやさしさを実感でき、かつ手肌の水分量も保持できる新しい台所用洗剤の開発に取り組みました。
※1:キッチン周りに関するWEB調査(n=2,000、2021年12月、当社調べ)
※2:WEBアンケート調査(n=384、2023年12月、当社調べ)
※3:CHARMY 泡のチカラ 手肌プレミアム
皮膚の水分量に大きく関係するのは、皮膚の外側の角質細胞が数層重なり合った「角質層」です。「角質層」は、角質細胞及びその隙間を埋める細胞間脂質で構成されており、内部には水分保持力が高い「天然保湿因子(Natural Moisturizing Factor:NMF)」が含まれています。
食器洗いなどにより、水・湯、洗剤成分などが手肌に接触すると、皮膚表面を覆っていた皮脂膜が洗い流されるほか、「角質層」中のNMFが溶出しやすくなります。一般的な使用濃度(5%)に希釈した台所用洗剤を皮膚に接触させ、洗剤接触前後の皮膚表面の水分量を比較したところ、洗剤接触後は約30%減少していることがわかりました(図1)。

台所用洗剤としての基本性能(洗浄力、除菌力、泡性能)を損なわないよう、洗浄成分のバランスを最適化したベース組成を設計しました。その上で、生活者が重視する手肌感触の担保と、手肌の水分量の2つの観点で、手肌へのやさしさを高める機能成分を探索することとしました。
まず、生活者が重視する手肌感触を調査するためにアンケート調査※4を実施した結果、「手肌にやさしい」と感じられる感触の要素として、「しっとり感」「すべすべ感」「膜感(守られている感じ)」の3つが特に重要な要素であることがわかりました。そこで、この3つの感触をそれぞれ点数化し、足し合わせた点数を総合的な「手肌感触」として評価しました。検討の結果、「NMF」の1つである乳酸ナトリウムと、機能成分Aを配合したときに、手肌感触の点数が従来品およびベース組成と比べて大きく向上することがわかりました(図2)。
また、食器洗い後の手肌の皮膚水分量を評価した結果、乳酸ナトリウムと機能成分Aを組み合わせることにより、従来品およびベース組成より皮膚水分量が高いことを見出しました(図3)。
実際に使用実感に与える影響を確認したところ、乳酸ナトリウムおよび機能成分Aを配合した開発品は、従来品と比較して使用後の「しっとり感」等の手肌感触に関する評価が高く、実感に差があることを確認しました※5。
※4:台所用洗剤における手肌感触に関するアンケート(n=37、2023年7月、当社パネル)
※5:台所用洗剤使用後の手肌感触評価、2023年12月、当社パネル(n=14)
洗浄・除菌効果に加え、手肌へのやさしさを追求した台所用洗剤は、「CHARMY Magica 手肌+(プラス) 除菌」として2026年に発売しました。今後も、本開発での知見を活かしながら手肌へのやさしさを実感するメカニズムを解析するとともに、「しっかり除菌できるのに、洗い上がりの手はカサつかない」という新しい価値を生活者に提供していきます。
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▼製品情報
CHARMY Magica 手肌+(プラス) 除菌
手肌+(プラス)除菌|食器用洗剤 Magica(マジカ)シリーズ|ライオン株式会社
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手肌へのやさしさを追求した台所用洗剤「CHARMY Magica 手肌+(プラス) 除菌」
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