地域共生活動
考え方
ライオンは、事業を継承するためには、事業所の所在地やゆかりのある地域との共生が大切であると考えています。地域の住民や行政、市民団体等と連携を図り、地域社会の課題解決に連携して取り組んでいます。
取り組み
当社が取り組みを行っている地域は、事業所の所在地やゆかりのある地域を中心に日本全国に拡がっています。
宮城県石巻市
石巻市は、創業者である小林富次郎のゆかりの地であることから、2011年の東日本大震災以降、市内で独自に復興支援活動を継続してきました。
また、2019年1月には、当社が培ってきた健康づくりに関するリソースを活用して、市民の皆様の健康増進と地域の活性化を図るために、石巻市と包括連携協定(「東北に元気を love.石巻」)を締結しました。今後も社員参加のもと、様々な活動に取り組んでまいります。
山梨県山梨市
香川県坂出市
「キレイキレイのまち 坂出」プロジェクトは、坂出市、ライオンケミカル(株)オレオケミカル事業所、当社が手とお口の清潔衛生習慣の定着を通じて市民の健康増進への貢献を目指す活動です。
東京都墨田区
当社の本社所在地である墨田区と、2020年より、プラスチックの資源循環を目的に、墨田区と連携して使用済みハブラシの回収、リサイクルを行うことで合意し、ハブラシリサイクルに関する協定を締結しました。
墨田区庁舎や区内全公立小・中学校など、計85ヵ所に回収ボックスを設け、使用済みハブラシを回収いたします。集まったハブラシは定期的に収集し、当社指定のリサイクル関連企業にて再資源化をし、植物プランターなどのプラスチック製品の素材として活用します。
また、区内子ども食堂などを利用する子どもたちに向けて、当社製品(新品のハブラシ等)を提供するとともに歯みがき指導等を行い、オーラルケア習慣の普及、定着に協力してまいります。
全国各地の自治体(夫婦円満都市推進プロジェクト)
全国の自治体や企業とタッグを組んで、夫婦間の“家事ギャップ”の解消を目指し「夫婦円満都市推進プロジェクト」に取り組んでいます。その地域でくらす夫婦の円満を応援することで、女性の社会進出や少子化など様々な社会課題の解決のサポートをしています。夫婦だけでなく多くの方々にも、情報をお届けできるよう自治体の皆さんと当プロジェクトを推進しています。
各事業所での生物多様性保全活動
当社は、自然の恵みをいただきながら毎日のくらしを支える様々な商品をお届けしています。
そこで、資源の持続可能な利用に努めるとともに、自然共生社会の実現に積極的に各事業所の社員が貢献することを目指し、生物多様性の保全に取り組んでいます。
科学教室支援
ボランティア研究員による科学教室の実施
当社平井研究所がある江戸川区では50年以上の歴史を持つ科学教育センター事業を推進しており、区、学校、区民の3者が協力し、身近で起こっている科学現象やその面白さを子どもたちに教えています。当社の商品の基盤となっている「界面科学」をよく知っていただき、くらしの中の科学に親しんでいただけるよう、小学生への科学教室を15年以上継続して実施しています。2019年は当社研究員がボランティアで年4回、科学を楽しむ実験教室を行い、150名を超える小学生が参加しました。
実験教室では、子どもたちの興味を引くため、「洗剤に関するクイズ」「洗濯で汚れが落ちるしくみ」「シャボン⽟のひみつ」等、⾝近にある洗剤を使っています。洗剤の⼒で油汚れが引き剥がされていく様⼦や、シャボン⽟でお⼿⽟ができる様子等の科学現象の体験を通して、参加者の科学に対する関心を高めることを目指しています。
2017年 | 2018年 | 2019年 | |
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実施回数 | 3回 | 4回 | 4回 |
参加した小学生 | 134名 | 132名 | 153名 |
当社ボランティア(のべ人数) | 41名 | 49名 | 35名 |
科学教育支援活動
当社研究所は実験授業、展示施設、技術情報誌の3つのツールを通して、科学教育支援活動に取り組んでいます。
2019年は小学生への科学教室の他、スーパーサイエンスハイスクール(SSH)指定校*を含む5つの高校(生徒数132名)に実験教室と見学会を行いました。
高校生には知識の深堀ができるような実験教室を実施し、研究の拠点である平井研究所での見学会では技術進歩の歴史や開発者の想い、商品に込められた技術を紹介することで理科への関心を高め、研究者から直接話を聞くことにより、職業観の醸成につながる教室となっています。
また、2019年から内閣府男女共同参画局、文部科学省総合教育政策局、一般社団法人日本経済団体連合会が推進する「理工チャレンジ(リコチャレ)~女子中高生・女子学生の理工系分野への選択~」の取り組みに賛同し、「夏のリコチャレ2019~理工系のお仕事体感しよう!~」にも参加しています。研究所や工場の仕事を紹介することで、進路選択の参考になる取り組みのため、引き続き継続して参画していきます。
さらに、最新の技術をわかりやすく紹介した技術情報誌「ライオンサイエンスジャーナル」を定期的に発行することで、幅広い科学教育支援活動を実行しています。
* 文部科学省では、将来の国際的な科学技術人材を育成することを目指し、理数系教育に重点を置いた研究開発を行う「スーパーサイエンスハイスクール(SSH)」事業を平成14年度から実施しています。先進的な理数系教育を実施している高等学校等を「スーパーサイエンスハイスクール(SSH)」に指定し支援しています。
ライオンラグビー部による活動
当社ラグビー部は毎年春に当社千葉工場グラウンドにおいて「ライオンラグビーフェスティバル」を開催し、地元ラグビースクールの子どもたちを含め、地域の皆様と交流を図っています。ラグビー教室では、当社の現役ラグビー部員がチビっ子ラガーにわかりやすくラグビースキルを教えています。ラグビー教室終了後には、リレー大会やくじ引き大会、皆で昼食を取る等、子どもたちや父兄の方々と交流を深めています。
2012年からは東日本大震災復興支援「東北に元気を love.石巻」プロジェクトの一環として、石巻でもラグビー教室を開催しています。
2017年 | 2018年 | 2019年 | ||
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参加者数 | 千葉 | 約450名 | 約500名 | 約700名 |
石巻 | 約100名 | 約80名 | 約90名 |
工場見学
工場見学は生活者と当社を結ぶ大切な接点のひとつと考えています。
当社製品に親しみをもっていただき、安全・環境保全を第一とする操業状況をご覧いただくため、毎年多くの方に工場見学に来ていただいています。
工場 | 千葉工場 | 小田原工場 | 大阪工場 | 明石工場 | 合計 |
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見学回数 | 71回 | 107回 | 48回 | 63回 | 289回 |
見学者数 | 1,825名 | 2,823名 | 1,149名 | 1,340名 | 7,137名 |
環境美化活動
工場・オフィス周辺の清掃活動
当社グループの各工場・オフィスでは、地域社会とのコミュニケーションを大切にし、敷地内だけでなく周辺の清掃活動にも積極的に取り組んでいます。
この他、札幌オフィス、東京オフィス、名古屋オフィス、小田原工場、大阪工場、ライオンケミカル(株)ファインケミカル事業所とオレオケミカル事業所、ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ(株)小野事業所、四⽇市事業所でも清掃活動に取り組んでいます。
関口川の清掃に参加(小田原事業所)
小田原市国府津地区自治会連合会では、国府津海岸清掃活動を毎年実施し、小田原地区の社員が2003年から参加してきました。2008年からは近隣を流れる関口川に清掃場所が変更されましたが、活動は継続して行っています。
2017年 | 2018年 | 2019年 | |
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参加者数 | 27名 | 43名 | 36名 |
神栖市海岸清掃の活動(ライオンケミカル(株)ファインケミカル事業所)
神栖市の海岸(日川浜・波崎)をライオンケミカル(株)ファインケミカル事業所が2009年より地域貢献活動の一環として、地域の方々と一緒に毎年6月に清掃活動を行っています。
2017年 | 2018年 | 2019年 | |
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参加者数 | 51名 | 46名 | 46名 |